ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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ワンコインで功徳を積んで来世の環境を良くする方法:その7(ボタタングパヤーの門前マーケットは入場前に!)

ミャンマーのお寺でワンコインで功徳を積む方法。お供えものは色々独自の文化があって面白いのですが、ボタタングパヤーでは門前のお店で入場前に入手します。

スケジュールの詰まったビジネス出張、そんな合間にちょっと良い気を吸って、自分が生まれた曜日の仏様にお願いして、手軽にドネーションして来世に良い生まれ変わりを期待しましょう・・・と私のいつもの行動パターン。

シュエダゴンより気軽に行けて、ダウンタウンから遠くなくて、スーレーより広々して雰囲気の良いボタタングパヤーは時間限られるビジネス出張の合間にもちょっと行けて私のイチオシです。(かつてはスーレーに立ち寄ってましたが、「アンナイシマショウ、ニホンジンデスカ」が毎回寄ってくるので最近はこちらへ)

ユニークなお供えものをミャンマー庶民価格で手に入れて置いてくるのはなかなか楽しい経験ですが、(入口で何店もあるスーレーと異なり)ここボタタングでは入場してしまうと店がありません。お供えものは入場前に門前のマーケットで入手する必要があります。これがなかなかの規模で歩くと楽しい空間。

こんな可愛いのも(お供えものじゃないですが)

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天井まで積み上げられたバナナの山。

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これを山刀で豪快にぶったぎってお供えものをつくるおじさん。

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きれいに並べて組み合わせて完成!

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ボタタングパヤーの前のマーケットは面白いので参拝「前」に立ち寄りを

 

ワンコインで功徳を積んで来生の環境を良くする方法:その6(ボタタング パヤーのハイテク寄付コーナー)

ワンコイン(500円以内)で功徳を積む方法。川沿いはブッダの歯で有名なボタタングパヤー(Botahtaung)のIT化寄付受付コーナー。

入場料払って最初の建物に入ると右手にこんなカウンターがあり若手のおねえさんが座っています。そこに(ほとんどが)1000チャット札握りしめたミャンマー庶民が、例によって列をつくらず押し合いへし合いしています。なんだなんだと見ていると、IT化されたドネーション窓口のようです。

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で、そこにいたミャンマー人に交じって、同じように1000チャット(約80円)札をこのおねえさんに差し出してみると、パチパチとキーボードを叩いて何やら入力してくれます。

「ここに示されています」とおねえさんが指し示す画面を見ると、(判読できるのはJapanだけですが)どうやら寄付額と名前が示されているようです。名前は口頭で言っただけですから(書類記入はなにもない)、おねえさんの耳に聞こえたように書いてあるのでしょう。このミャンマー文字が本当にカツダと読めるのかどうかは仏様とミャンマー人のみぞ知る。もっとも、日本でだって、私の名前をカツタと思いこんじゃって正確にカツダと記入する人はむしろ少なかったりするので、むしろ正確かな。

国籍も尋ねられた覚えがないから、このおねえさんは、日本人と中国人と韓国人をちゃんと判別できるようですね。

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おねえさんが打ち込んだ情報は、写真にうつってるレーザープリンターにも届いていて、寄付証明書がピッと出てきます。ここで功徳を積もうと考えるのは基本的にミャンマー人で外国人観光客は基本的にそんな事考えませんから、寄付証明書はミャンマー語オンリーです。右のふたつは外国人用入場券とステッカーですから英語オンリーです。同じパヤー内でもちゃんと使い分けられていて対照的ですね。

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入って右側のお堂に入ってゆくと、広大な空間に良い気が満ちていて、たっぷり快適な時間が過ごせます。この建物の片隅には”従来型ドネーションデスク”があります。こちらはスーレーパヤーなど他の大手パヤーと同じシステム。こちらでも、たまたまポケットに入っていた10ドル札で功徳を積んでみます。いつだかスーレーパヤーで見たのと同じ、ドル札はその番号まで(2枚複写の寄付証明書に)記入することになっていて、取扱いスタッフが着服できないようになっています。性悪説にもとづいてキッチリしたシステムになっているようですね。

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その他、クルクル回転する板に向けてチャット札を投げてうまく入ったら願がかなうコーナーだとか、いろいろ工夫がみられるのがミャンマーのパヤー。ちょこちょこ小出しに功徳を積み上げてゆくと、来生だけじゃなく現生でも結構楽しめたりします。

 

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ヤンゴンの狂犬病は業界で国際的注目

ヤンゴンの街を歩けば野良犬に当たり、咬まれる人もしょっちゅう出ていて、狂犬病の犠牲者も多いのは、生活実感としてよくわかる処でありますが、国際的注目を浴びつつあります。

outbreaknews。感染症アウトブレイクの専門サイトで、感染症オタク的な話題が日常的にアップされているサイトですが、ヤンゴンの野良犬と狂犬病の話題が。

ここのところ犬にかまれて受診するケースが急増しており、11月には1日平均60人、10月は1300人!

1~10月で8629人、大部分がダラ地区。今年にはいってヤンゴン総合病院だけで狂犬病による死亡者。

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ヤンゴンの住人は誰でも、咬まれた後のワクチン(暴露後免疫 PEPといいます)をヤンゴン総合病院で受けることが出来るが、2回目以降は最寄り病院で実施を。

犬に限らず、なにかに咬まれたら必ずその日のうちに受診を!

 

outbreaknewstoday.com

 

 

ミャンマーの愛すべきパチモンたち:その4 ドラエモン×キティのコラボもミャンマーで独自の進化

ヤンゴンの街にあふれるパチモン(フェイク)紹介シリーズ。「ドラエモンとキティちゃんのコラボ」もお手頃価格の独自進化をとげているのがミャンマーです。

ドラえもん藤子不二雄プロ)も、キティちゃん(サンリオ)も、事務所の壁を越えて固い友情で結ばれるのがミャンマーという国です。上座部仏教の功徳ですね(嘘)

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コラボのお値段、3500チャット、300円弱!

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どちらか単独だと3000チャットに下がります。

ところで、ドラえもんとキティちゃんのコラボって、実は存在しないわけではないのです。ただ、事務所が2つもからんでパテント代とられたら、100円ショップで売ってるような多色ボールペンが1000円だとか、パンツ1枚1700円だとか、まあそういう高貴な(?)お値段になるわけです。それが3500チャット。やっぱり面白い国です、ミャンマー

しかし、これを帰国荷物に入れて、税関の抜き打ちでカバン開けてくださいとなったとき、これを見た係官はどう反応するのか。経験者おられたら教えてください。

 

shopping.geocities.jp

 

 

ヤンゴンの路上でカネをまきあげるニセ僧侶! ご注意を!

ひところ日本の街角で僧侶の格好してカネを脅し取る怪しい外国人が話題になったことがありますが、ヤンゴンに出没して善良な市民からカネ毟ってる動画が猛拡散中です。みなさまご注意を。

skynewsの動画。
クリックしてご覧いただくのが一番良いのですが

https://www.facebook.com/than.chitoo.96/videos/814030432261339/UzpfSTQ3ODMyNzk5MjIyNjkxMjoyMDQ3NTMzODE1MzA2MzE0/

www.facebook.com

抜粋。

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善良なおばさんが、路上で僧侶姿の男にカネを払ってお祓いらしきことをやってもらっています。それに気が付いた投稿主がスマホで動画撮影開始。「お前ナニモンやっ!」と声をかけます。

僧侶姿の男は、ごそごそと証明書らしきものを取り出し見せますが、ピントがぼけていますが、少なくともミャンマー語でないのが見て取れます。

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いかにも悪辣な人相ですね。Tシャツの上から僧衣らしきものをひっかけたイイカゲンな格好、おかしいと思わないのかなあ、おばちゃん。まあ、そこで投稿主は気が付いたのでしょうが。

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さらに投稿主が追及を続けると、退散モードに。やはり人相悪辣なお仲間も撮影すると、撮るな!と遮ぎりますが、勇敢な投稿主はひるみません。

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そして退散、次の獲物を狙いにゆきます。

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不良僧侶(破戒僧なんて言葉も昔、教科書にあったような)といえば、管理人が思い当たるのは、スーレーパヤーで外国人にガイドを持ち掛ける輩ぐらいですが(これも常駐してるのでご注意)、こちらは明らかに偽物ですね。

日本でも、この手の動画が拡散したことがありますが(あの時は中国人だったかな)、より熱心な仏教徒の多いミャンマーでは騙される人も日本より多そうです。

ヤンゴンの街角、くれぐれもご注意ください。

 

 

 

ミャンマーー日本行き来してWifi通信速度を気まぐれに測ってみたら・・・

日本からミャンマーへ行き来するなかで、いくつかの地点で気まぐれに測定したWifi速度をランダムにアップ。ミャンマーに限ったものではありませんが、参考になれば。

 

 

日本でレンタル、イモトWifi。欧米行きならサクサク4Gだけど、ミャンマー用は3Gになってしまいます。まあ、ミャンマーの空気にひたった中で、メールやらHPやら、ふつうのお仕事する分には問題ありません。動画編集やらマニアックなことは×

 

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ホテルの無料Wifiはこんな感じ。Central Hotel
トラブルなければ、イモトWifiはしまっておいてホテルので良いですね。(でも、トラブル怖いからイモトWifiは借りてくけれど)

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ヤンゴン空港はこういう値。新ターミナル完成まもない、ミャンマーの顔になるピカピカの場所でこれは悲しいなあ・・・イモトWifiの使い残しギガを使うのが吉。

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経由地のソウル仁川空港はこんな感じ。同じ国際空港でも桁ひとつ以上違いますね。

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さらにもう一桁違うのが成田空港。立派。でも・・・

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 上には上が、日本国内のスタバWifiは、無敵です。

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ミャンマー庶民の結婚式はこんな風

前回は(結婚式じゃないけど)ノボテル大ホールの大宴会に度肝を抜かれましたが、あのような処で結婚式をやるのは芸能人かセレブです。では、庶民の結婚式は❓ 

ノボテルやスーレーシャングリラには手が届かない階層を迎えてくれるのは・・・そう、やはり同じく、研究費の範囲でノボテルやスーレーシャングリラに手が届かないニッポンの教授が泊まっているセントラルホテルがひとつの解になります。

部屋に戻ってくると、なんと自室の並びに花嫁さんが! 3階のアウンサン通りに向かう側がデラックスルームなっていますから、どうやらそのひとつを控室にして、2階の式場に降りるという次第になっているようです。声をかけてみたら、周囲のお友達もとっても嬉しそうです。(もちろん本人および周囲の関係者の同意を得て撮影)

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受付にはプレゼントが山積み。やはり庶民の式は包み紙からして素朴そうですが、かさばるものが主流です。中国でも、ガン!とかさばるものが見栄するという発想はありますが、同様の考え方なのでしょう。

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式を演出する業者。「PNA」社の制服はラフです。庶民相手だとこんなものかな。彼らの動きは、日本のように形式ばりませんが、必要十分なことをきびきび動いている印象でした。背中には電話番号まで!

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彼らのHPを見てみると基本、結婚式の写真屋さんのようです。その作品がアップされていますが、なかなか素敵です。クリックして御覧ください。

www.marry.com.mm

受付には写真も飾られ。。。

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プロじゃなくてお友達が受付するのも日本庶民と同じです。

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〇〇家、〇〇家 御式の表示はフルネーム、英語です。

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開場前の式場です。装飾も素朴ですね。天井低く柱が目障りですが、建築が古いので仕方ありません。

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比較対照まで、ノボテルの大ホール(芸能人やセレブが式を挙げしばしばマスコミに登場するホール)の写真アップしておきます(これは結婚式じゃなくて、製薬会社の医者接待の宴の撮影ですが)。3倍はあろうかという天井にミラーボール、後ろにも大スクリーン・・・

セレブと庶民、とってもわかりやすいですね。

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控室はこんな感じ(のはず)。これは私の泊まった部屋の撮影ですが、並びの同規格。

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余談ですが、この部屋agodaでとったら1泊7000円ぐらい、東京の東横インぐらいの値段でコスパ高いです。サクラタワーから徒歩1分の立地はビジネス出張にも大いに使えます。(朝食つき。Wifiは安定)

www.centralhotelyangon.com

ともあれ、お二人の末永き幸せを心から祈念しております。

 

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ミャンマーの愛すべきパチモンたち:その3 腕時計はダニエルウエリントン「だけ」の狙い撃ち

ミャンマーのパチモン(フェイク・偽物・イミテーションの関西弁)、第三弾はフェイクの本丸、腕時計です。ダニエルウエリントン「だけ」がやられ放題の現実。

ブランドものフェイクといえばバッグと並んで本丸が腕時計。パチモンの巣窟、ルビーマート(とその周辺個人商店)を探索してみると・・・

さっそく登場、大人気のダニエルウエリントン、3300チャット(200円台)!

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ダニエルウエリントンのフェイクは結構有名で、日本のサイトにも色々書いてあります。でも、「正規輸入の保証書がなければ修理が受けられない」だとか「皮の色調がどうの」とか「分針の長さがこうの」とか、この現実とはあまりに乖離したことが書いてあって(笑)やはりミャンマーはミステリアスな国だ。。。

flap-flap.jp

ところで本論。売場を見て回っても他の”ブランド”が見当たらないのです。ほんの半年前にも(周辺個人商店ですが)たしかに「Ωオメガ」を見かけ、2012年当時では何でもござれだったのですが、商標管理が急速にすすんでいるのが印象。世界から注目される国になるというのは、こういう事なのですね。と今更ながら思った時計売り場めぐりでした。

代わりに並んでいるのが、我らがシチズンの途上国向け廉価版、Q&Qが(日本の量販店みたいに吊るして売られず)箱入り正規輸入代理店保証書付でショーケースに並んでいたりします。20000~40000チャット台、大体2000円ぐらいで買えます。ここらへんがミャンマー庶民のちょっとステータスどころということか。

 

 

 

 

満月の夜に見せつけられた、ミャンマー製薬企業の底力とブラック体質

2018年10月24日。タディンジュ満月の連休初日、あちこちにステージが設けられ、ミャンマー人たちはおめかししてお祭り騒ぎの一夜です。ノボテルの大ホールといえば、セレブや芸能人が結婚式をやったり、何かにつけマスメディアに写り込む、帝国ホテルみたいな大舞台です。ではそんな日にそんなホールを貸切る、飛ぶ鳥を落とす勢いは誰か。そして垣間見える現実は・・・現場レポート。

今回はいつもの定点調査研究と、26日からの学会(PRCP2018)でのシンポジウム発表をくっつけての滞在。24日の夕方になってDSMA(軍医医大)の教授が、今日は夜あいてる? ノボテルでご飯食べようよと誘ってきました。てっきり数人で行くのかとおもったら、現場でびっくり。(こういう曖昧な誘い方で、行ったら吃驚というのはもう慣れたつもりでしたが、さすがに今回は・・・)車でノボテル地下駐車場に入ると、なぜか、保健スポーツ省の駐車許可証をダッシュボードに載せた車が多数。あれれ?と思いつつ向かったのは1階大ホール。「LIFELINE」のバカでかい装飾とともに、お揃いの青いロンジー姿のスタッフたちに迎えられます。ドドーンと、1000人は入ろうかという大宴席が、マスメディアで見慣れた(けれど初めて入る)空間に並んでいます。その大部分がミャンマー中の医者たちと、保健スポーツ省役人と、製薬会社社員だというのです。顔見知りの教授たちもパラパラ見えますが、知らない人いっぱい、つまりこのLIFELINEという会社は傘下に何十社もの会社をもっていて、それぞれ得意分野があり、それに応じた各科の医者たちが招待されてるのでした。

舞台にはミラーボールが放つ光線と壁一面のCGグラフィック!

宴が始まると、いきなり壁いっぱいの仏像!が、、、そして司会が登場。

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最初の挨拶ぐらいが英語が入りましたが、あとはミャンマー語オンリー。まあこれはミャンマー人の医者たちを大接待する会ですから仕方ありません。ではひとこともわからない舞台を見て面白いかと言われたら、これが面白いのです!そこから漂ってくるブラックのにおいが!

この製薬企業が15周年を迎えた記念の宴ということで、2003年にヤンゴンから始まり次々とミャンマー中に版図を拡大してゆくグラフィック地図ととに各支店の皆さんの写真が。。。しかし各コマに、人員数とgrowth rate〇〇%と。つまり成績を晒すのです。

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聴衆は顧客のはずなのに。頭の中に??マークが浮かびだしたときに、社員研修の様子が写りはじめます。

ホテル宴会場とおぼしき場所で人間タワーをやらされる!

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海岸に出て、北の某国みたいなマスゲームをやらされる! 「LIFELINE」と社名の人文字が何度も出てきました。

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ちょっとわかりにくいですが、舞台の人の間に人文字が見えます。

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海岸で騎馬戦らしきことをやらされる。ちょっとわかりにくいですが、舞台の踊り手の隙間から、馬役の人がちらりと見えます。

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”仲間意識を醸成”するためのゲームか何かでしょうか。

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表情から緊張感が伝わってくる会議。怖い社長がなんと言ってるのか、たとえ怒鳴っててもミャンマー語ではわかりません。パソコンはMacで揃えてます。リッチですね。

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成績をあげるとグレード高そうなものをもらえます。指輪か何かかな。感極まってこんな顔になってしまいます。こりゃあマインドコントロールが効いてますね。

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 舞台では、社員のみなさんが、一糸乱れぬ統制のとれた踊りを入れ代わり立ち代わり披露してくれます。幹部社員とおぼしき年齢の女性も許してもらえませず、お腹のお肉を1000人の医者たちの視線に・・・(会場のあちこちにスクリーンがあるので後席でもしっかりと見える)

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お馬さんパッカパッカ踊りも・・・

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会場を出ると、さっと社員たちが出てきて、シャッターを押してくれます。あっと言う間に教授とツーショット。

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メニューです。

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これは上座部仏教の仏様ですが、なにやら新興宗教みたいに見えてきてしまうのは私だけでしょうか。

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手土産も全員に配られました。こちらは意外にマトモで、中身は名刺入れとボールペンでした。

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これを見せられたミャンマー人の医師たち、私のテーブルでは、あまり関心なさそうでした。隣のヤンゴン医大の教授は、途中からスマホで新聞読んでました。DSMAの教授は時折、出て来る風景を説明してくれましたが、ブラックの香りをかいでしまう日本人が紛れ込んでいたのは、LIFELINE社の誤算だったのかも(笑)

日本企業のみなさん、マネはしないでほしいのですが、う~ん、これ位なら許されると解釈してしまう向きもあるかなあ。

それにしてもびっくらぽんなお月見の夜でした。

 

 

 

 

 

 

ミンアウンフライン将軍のSNS、FBに続いてロシア版SNSからも気の毒なことに・・・

かつて私も愛読し当サイトでも何度も紹介したミンアウンフライン 将軍のフェイスブック。8月にフェイスブック社からアカウント削除されてしまったのは痛恨の出来事でしたが、今度はロシア版SNSから削除⇒復活⇒攻撃により?機能停止と気の毒な事態に。

 

ミンアウンフライン将軍のフェイスブック、かつてはかなりプライベートな写真、日本の統合幕僚長(当時)から日本刀をもらってる写真だとか、朝日新聞記者(単独)とにこやかに面会する姿だとか、フジテレビを遠景に屋形船で交歓する姿だとか、東京スカイツリーで喜んでる画像だとか、鎌倉大仏に一心不乱に祈ってる写真だとか、日本のメディアには絶対載らないだろうシーンでいろいろ楽しませてくれました。

いつも凝視していた日本のウォッチャーも多く、コメント欄にちょっとメディアをからかった投稿したら、すかさずM紙から反論?が英語で入ったのは思い出です。

そんな楽しいサイトが、フェイスブック社のポリティカル・コレクトに引っかかってしまい8月にクローズされてしまったのは残念な出来事でした。

さらに今回、ロシア版のSNS(VKontakte (VK))で不思議なことに。
イラワジ紙によれば、突然、内容がまったく表示されなくなり丸一日。その後復旧したのだけれど、過去の投稿は消去され”一から出直し”状態になったそうです。

で、管理人がアクセスしてみたところ、出てきたのは以下のスクリーンショット。本人以外に、ファンサイト的なものもあるのですが「Tos攻撃を受けてしまった」「利用規約に反している」・・・もぐら叩きのように閉鎖、閉鎖・・のようです。

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 もちろん、ベンガル人問題の対応で白人たちの不興をかっているのが原因なわけでありますが、軍事機密以外のことならば、あれほどあけすけに公開してくれる軍トップはまずいないわけで(統合幕僚長が大仏参りをしたり、エッフェル塔の上で喜んでる写真なんて、見たことないでしょう)どうしようもありませんが残念なことです。

白人たちの上から目線にめげないでいただきたいです(なんて、お前が言わんでもわかっとるわい!と言われそうですが)。

www.irrawaddy.com

https://www.irrawaddy.com/news/burma/military-chiefs-russian-social-media-account-removed-reappears.html

qz.com

coconuts.co

狂犬病の犠牲者はヤンゴン総合病院「だけ」で今年18例、危険地帯はダラ地区

ミャンマーの街を村を歩けば狂犬病の脅威は常時、肌で感じるわけですが、では実際にもそうなのか。国際的感染症情報サイトも注目する数字は、ヤンゴン総合病院だけで18例亡くなっていると報告。

今年2018年1~7月、ヤンゴン総合病院だけで5328例の曝露後免疫(咬まれてからワクチン接種して発症を防ぐ方法。やりかたは複数あるが基本的に5回接種が必要)を実施、死亡例は18例。

ここからわかるのは、今年の7カ月で18例亡くなっていることはもとより、ヤンゴンで5328人が咬まれて5回接種受けながら不安な日々を過ごしたという事実です。

狂犬病ワクチンは、咬まれる以前に打つ曝露前免疫(日本製は3回接種、最近改定されたWHOガイドラインでは2回接種)と、咬まれてから打つ曝露後接種があります。

通常、ミャンマーへの渡航者へのアドバイスとして(米CDCも検疫所も)、暴露前免疫は動物に接する機会の多い人には推奨の扱いで、全員推奨にはなっていません。しかしながら、7カ月で5328人が咬まれているなら、ミャンマー自体が動物との接触が多い場所ということになるかもしれません。

なお、ソースの国際サイトではさらっと流しておりますが、Most of the victims were from Dala township.」とあります。犠牲者のほとんどは川の向こう側。これがダウンタウンだティラワだヤンキンだインヤーレイクだってことになるとエライコッチャですが行かなければ狂犬病罹患リスクはかなり減らせるのかもしれません。狂犬病のみならずボッタクリも多数棲息していることですし、とりあえず、わざわざ船に乗ってダラに行くのはやめておきましょう

outbreaknewstoday.com

http://outbreaknewstoday.com/myanmar-rabies-18-deaths-recorded-yangon-hospital-29065/

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ミャンマー観光業。トリップアドバイザー他欧米系の陰湿なミャンマーいじめ実態と、ミャンマー観光業自身の問題

ミャンマーの観光業。トリップアドバイザー他の陰湿なミャンマーいじめの実態と、ミャンマー観光業自体の問題点。興味深い論評がイラワジ紙に載っています。

 

要旨:トリップアドバイザーは2018 Travelers’ Choice Awards for the best 25 destinations in Asiaからミャンマー関連を削除。一方でタイ・インドネシアベトナムはコンスタントにリスト入り(ミャンマーだけ仲間外れ)。対してロンリープラネットのベスト20カ国には入っている。トリップアドバイザーでアジア関連を執筆しているペンネーム “Prof. Victor”,  にイラワジ紙が取材したところ、“Asia’s Top 25 Travel Destinations as well as its “Destination on the Rise” list. からミャンマーが削除されていることを認めたものの、その編集責任者や、最近の政治状況が原因であるか否かは明らかにしなかった。

カナダ・英米スカンジナビアのサイトは毎年、人気の国のパンフレットを掲載しているが、こちらもミャンマーは省略。

今年2018年1~6月にミャンマーを訪れた観光客は180万人で対前年度比38000人減。この事態を、ラカイン州の問題のせいだとする分析もあり。ミャンマー政府の目標(希望?)は2020年までに800万人に。隣国タイは年間3538万人(ミャンマーとひと桁違う!)で、人口の過半数に達している。

ミャンマーには1676件のホテル、67350室があるが、ラカイン州の問題が発生以来、観光収入が減少、欧米・中東からの観光客が減少している。

この状況は、2~3年は続くと見られている。

対して、ミャンマー政府はアジア諸国に目を向けている。現在でも観光客の70%はアジアから(ただし滞在期間は欧米客の方が2~3週間と長く、落とす金も多い)となっているが、さらに、日本・韓国人に対しビザ免除、中国人に対するアライバルビザを始める。

ミャンマー観光の問題は、夜間に行く場所がないこと。ナイトバザールなど、夜の魅力を創らねばならない。アウンサンスーチー氏は、交通機関の近代化がなされれば観光客をひきつけられると言っている。

ラカイン州ベンガル人問題でミャンマーのイメージが悪化しているなか、ビジネスパーソンの間では(欧米系含め)あまり影響うけていない一方で、移りげな観光客は足が鈍る一方で、トリップアドバイザーのイジメまがいの陰湿なこともあり観光客減に拍車をかけています。ここは、ビザ免除にも応えて、我々日本人がどしどしミャンマーに遊びにゆくべきでしょう。トリップアドバイザーがそういう態度なら、我らが迷い方、いや、歩き方はどしどしPRして、日本の航空会社も青組だけじゃなく、赤組も飛ばしていただきたいところ。B787導入で、そんなに需要多くないところにも飛ばせるようになったと言ってベルギーやら何やら飛ばしだしているいま、ミャンマーにもぜひぜひ。

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www.irrawaddy.com

https://www.irrawaddy.com/news/burma/analysis-tourism-industry-courts-asian-market-westerners-shy-away.html

 

ミャンマー祭り2018年の光景

例年秋に開催されているミャンマー祭りですが、会場の増上寺工事のため、今年は炎天下6月30-7月1日の開催になり、汗だくの光景になりました。

ちょうどうまい具合に学会(日本産業精神保健学会)の日と連続したので、土曜日ミャンマー祭り、日曜日学会のスケジュールで上京、日本ミャンマー友好協会(東京)のテントでボランティア。こういうボランティアは「人脈つくりと居場所確保と荷物あずかり」に良いですね。こういうファッションに着替えることも出来ますし(笑)

 

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例年に比べて、ちょっぴり淋しいかなと思うのがミャンマー料理のテントが微減。聞くところによると、例年秋だったのが炎天下になって食中毒の懸念から遠慮しちゃった出展者もいたとか。それでもえり好みしなければ供給は十分だったかなという感じ。

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毎年、力を入れてくださるファーストレディー、さすがに今年は時節柄人ごみにまで入ってくるのはハードル高いんじゃないだろうかと誰もが心配しましたが、そんな庶民の懸念はなんのその、しっかりと長時間滞在してNGOに声かけしてくださいました。友好協会のミャンマー子供募金にも入れてくださいました。感謝。

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こちらは”お約束”の大使閣下。ここの会場で初めてお会いしてから、在ミャンマーの日本大使はもう3代目ですが、こちらはずっと東京勤務続けていらっしゃいます。

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さて、ミャンマー祭りの会場は増上寺。今回はじめて、「増上寺そのもの」もしっかり参拝。。。という心境になったのは、割と最近、御朱印集めの趣味を始めたからでもあります。増上寺のユニークなのは、「御朱印は、写経を納めた証としていただけるものである」という、今では知る人も少ない(こともないか。入門ガイドに書いてあります)建前が生きるように一筆写経なるスキームを提供していることでしょうか。塗り絵のように、ガイドにしたがって筆ペンでなぞったものに代金を添えて、いただきます。

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右が、多くの寺社でいただける「代金だけ払ってお坊さんが書いてくれるタイプ」、左が「写経と代金を納めていただくタイプ」です。御朱印初心者の私は、この2種類しか気が付かなかったのですが、あとで友好協会の御朱印ベテランに聞いたところでは、増上寺には御朱印が4種類あるそうです。

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炎天下のミャンマー祭りは例年と勝手が違う点もありましたが、それでも盛況といってよいと思います。

ここの会場に長時間滞在していると、思いもかけない人がミャンマー好きだとわかる副産物も。今回も、大阪の感染症の某大家が会場歩いているのを(まったく想定外に)発見。聞くと以前からミャンマーが好きな国で、厚労省の専門家会議で上京したのでまっすぐに会場にやってきたとのこと。まあ、あちらも、このようなファッションに身を包んだ私にばったり会うのは吃驚だろうなあと(笑)

来年も楽しみミャンマー祭り!

ミャンマーの街角で見かける日本と似たモノ(その3:地元でこんな光景になってしまいました)

地元の新聞、なんだか見たことがあるような光景、そう、イラワジ紙と同じ写真! が載ってしまいました。

西日本の大豪雨。「観測史上初」の文字がメディアに並んでおりますが、この季節のイラワジや7daysやミッチーナみたいな写真がこちらにも・・・

「観測史上初」といわれる位ですから、地元のお年寄りたちも「初めてじゃ」と言うばかり。案外、こういう時のこまごましたノウハウはミャンマーにあるのではないか、そんな気がしておりました。

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とりあえず管理人の身柄は大丈夫です。

 

www.myanmarinfo.jp

 

今週のニューズウィークにはマトモな論説。でも日本語タイトルがぶち壊し

ニューズウィーク誌。欧米メディアの多くと同様、ラカイン州の問題について”白人的上から目線”は以前からあったものの、今週号には欧米系メディアとしては割とマトモな論説が載っています。

著者は歴史学者のピーターコクラニス氏。

まあ、ふつうにミャンマー人の友達がいる人にとってはごくごく腑に落ちる常識的なお話ではありますが、欧米系の上から目線論説に辟易してきた向きには新鮮でもあります。

ひとつ残念なのは、もともと「AUNG SAN SUUKYI IN NOT A MONSTER」というタイトルが付いていたのに、日本語版になったところで「アウンサンスーチーは悪魔になり果てたのか」と、ほぼ正反対のニュアンスのタイトルになっていることです。

日本語版編集部、これはダメダメNG!!

 

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ほぼ正反対の方向に捻じ曲げられた残念な日本語タイトル

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