ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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日本ミャンマー友好協会総会のスナップ

2016年6月18日、東京 大井町で日本ミャンマー友好協会の第三回目の総会・講演会・懇親会が開催されました。スナップ紹介。

総会に続いて田島元駐ミャンマー特命全権大使の講演で最近のミャンマー情勢のお勉強、そしてミャンマーの留学生や自営業のみなさんが披露してくれたミャンマー舞踊など楽しいひとときでした。

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まあ、これは”お約束の1枚”ですね。U Thurain Thant Zin駐日大使とツーショット。

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当日撮った写真を見てみたら、大使とのツーショット以外、きれいなおねえさんの写真ばかりいっぱい・・・でした。う~ん赤面。

それでも観察所見はひとつあって、駐日大使とミャンマー人留学生の関係、ずいぶんフランクです。大使はもう、本当に同じ目線で若者たちに声をかけていて、若者たちは楽しそうに話している。その空気からは明らかに、「在日ミャンマーにとってもっともイヤな場所は北品川(大使館のこと)である」などという成書の記述は嘘っぱちに見えますし(まあ、書記官レベルでイマイチなのがいる可能性までは排除できませんが)、「少数の特異的な留学生が大使館にごまを擦っている」という雰囲気でも到底ありませんでした。同じ目線で楽しそう。この大使は総選挙前から東京にいる軍出身の人で、ミャンマー祭りでも増上寺をうろついてましたから、現外相兼国家顧問の任命でもありません。

ともあれ、日本ミャンマー友好協会のHP、入会方法はこちらになります。

日本ミャンマー友好協会

「北部シャン州における危険レベル引き上げ」というメールに見覚えのない人は大使館MLに今すぐ登録!(日本の本社担当者もね)

今日、ミャンマーについての海外安全情報(危険情報)の発出 【シャン州北部の危険情報を「レベル1」から「レベル2」へ引き上げ】と題したメールが届いていない人、今すぐ大使館メーリングリストに登録いたしましょう。

ミャンマー生活を送るうえで欠かせない、危険情報。大使館メーリングリストに登録すると送られてきます。今回の発進はシャン州北部の話、まあ、ヤンゴン駐在の方で積極的に”シャン州北部”に行きたい人関係のある人はマレだと思いますが、いつなんどき、ヤンゴン中心部で危険情報が出てくるかわかりません。いつぞやのように、スーレーの真ん前で発砲が起こったり、スーレーシャングリラのバスルームで爆弾がさく裂したりなどなど・・・

とりあえず今日、「シャン州北部がなんだって???」と言ってる貴男貴女、いますぐ登録して、将来、いざヤンゴンで・・となった時に情報をキャッチできるようにいたしましょう。いまミャンマーにいる人だけじゃなくて、ミャンマーに社員を出張や駐在させてる本社の人も必要です。

方法:

1.大使館HPにアクセス

http://www.mm.emb-japan.go.jp/profile/japanese/

2.「領事情報」のところをクリック。
在留邦人向けメールマガジン配信サービス  ①新規登録 ②登録情報変更 

をクリックして登録画面へ

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参考まで、本日の発信 
●シャン州コーカン自治地帯:「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」(継続) 
●カチン州ライザー周辺:「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」(継続) 
●カチン州(除く,ライザー周辺):「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(継続) 
●シャン州北部(除く,コーカン自治地帯及びラショー,チャウメー,ティーボーの都市部):「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(引き上げ) 
●ラカイン州:「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(継続) 
●シャン州北部,カチン州,ラカイン州を除く全土:「レベル1:十分注意してください。」(継続)

ミャンマー軍がドローンをバンバン飛ばしているらしい

ミャンマー軍が中国製ドローンを導入してシャン州やカチン州でバンバン飛ばしてるらしいと、ジェーンズ年鑑にバンコクベースの軍事専門家が分析しています。

 

バンコク在住の軍事専門家、Anthony Davis氏の分析。

ミャンマー軍が中国製ドローンCH-3Aを採用。空対地ミサイルや爆弾も搭載可能な軍事用ドローンで、シャン州ラショーやカチン州バモーの基地に配備。ミャンマーで軍事用ドローンが最初に使われたのが昨年コーカン軍(MNDAA)との騒動のとき。偵察任務でも多いに能力を発揮しているようです。

たしかに山間ゲリラ相手ではさぞ有能なことだろうと思われます。

この写真は2015年7月の記事。ミンアウンフライン将軍がインド訪問したときですが、インドの武器商人たちがドローンを売り込んでいる証拠写真が将軍のFBにアップされていました。が、この部分は成功せず中国がゲットしたようです。

ともあれ、ミャンマー山岳地帯で、ドローンは新たな地平を切り開いてゆくのでしょう。

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ソース:事実関係はイラワジ紙

http://www.irrawaddy.com/burma/burma-army-deploying-armed-drones.html

写真ソースはミンアウンフライン将軍FB

Senior General Min Aung Hlaing

 

www.myanmarinfo.jp

 

ミャンマー在留邦人を取り巻くメンタルヘルス環境 ~2015年の現状~ (日本渡航医学会誌 vol9 (1) 28-33 査読付)

ミャンマー現地調査の報告です。
ミャンマー在留邦人を取り巻くメンタルヘルス環境 ~2015年の現状~ (日本渡航医学会誌 vol9 (1) 28-33 査読付)

2014-2015年の調査結果です。
前職、外務省医務官としてスーダン・フランス・セネガル・中国の在勤経験のなかで、現地の経済発展段階、インフラ、文化、日本人社会の規模などの要素によりメンタルヘルス環境が大幅に異なることを肌で感じてきました。一方で、グローバリゼーションのなか、たとえばメディアで最後のフロンティアと表現されるアフリカ等、これから新たに企業進出を開拓し拡大してゆかなければならない進出先があります。

そこで、勝田研究室では日本企業群が今後、進出段階・規模に応じてどのような支援が必要になるのか提言に結びつけるべく、科研費の支援をいただきながら、現地調査、日本国内では企業への調査など並行して進めています。

ミャンマーはかつて軍事政権という”不自然な重し”で抑えられていたところからリバウンド、連続して毎年+50%以上の邦人数増加を示しており、今後も予想されうる急速な邦人社会の変貌や経済発展から、いわば極めて興味深い実験地、フィールドと考えています。科研費の研究計画は昨年開始の5年間、少なくとも2019年度までは通います。

今後、現地精神科医からの情報、国内での調査等々含めて報告を発信してゆきたいと考えています。

 

今回の論文発表は2014年と2015年の比較となります。現地におけるストレス要因はインフラ関連がいずれも上位を占める一方で、「娯楽手段の不足」「ミャンマー人」が減少したということが分かり、民主化から4年を経てミャンマー生活の要領を掴みつつあることがうかがえました。一方で「日本の本社」の割合が増加し、現地事情と本社の理解との齟齬が目立ちつつあり、本社側の現地理解が必要です。
ストレス解消手段として「インターネット」「飲酒(ひとり酒)」「国外旅行」が減少し、ネットに依存し酒びたり、とにかく国外に出るのがストレス解消という状態から、ミャンマー国内に目を向ける余裕が生じてきています。脅威を感じる感染症として「狂犬病」「デング熱」が目立ちました。

ミャンマー関連の論文 カテゴリーの記事一覧 - ミャンマーよもやま情報局

大学図書館リポジトリに収録されましたので、こちらからpdfをご覧いただけます。

関西福祉大学リポジトリ

 

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www.myanmarinfo.jp

ミャンマー人が赤い液体を吐き出すあの光景が消滅するかもしれない(NLD政権がふるう大なた)

ミャンマーの街を歩いていると、いきなり赤い液体をピッと吐き出す人を再々見かけます。そして、歩道の端はたいてい、この「吐き出された赤い液体」がこびりついて染みのようになっています。噛みたばこです。ビンロウの実+αをくちゃくちゃ咬んでピッと吐く。街角や環状線の車内で葉っぱに何か塗ってクルッと巻いて売っているのがこの噛みたばこです。この国民的習慣にNLD政権が大なたをふるう方針

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ミャンマー庶民のあいだで定着したこの習慣、NLD政権が大ナタをふるおうとしています。まず手始めに病院・役所・学校の近所での噛みたばこ禁止! これら公共の建物が、その近所が、足元を噛みたばこを吐いたあとの、ビンロウの色が染みついている状況をまずは改善しようとの意志です。それぞれの”近所”という表現で、半径何メートル以内とかの数字は”まだ”発表されていないとは地元紙の記事です。つまり、公共場所の建物内禁煙とは違い、もっとずっと広い範囲で禁止をかけようという意向で、たとえばヤンゴン中心市街地など大部分が禁煙区域になりそうです。

この施策へのモチベーションになっているのは単に「赤い液を吐き出されるのが汚らしいから」だけではありません。さらに、発がん性の問題、口腔癌・舌癌・喉頭癌のリスクの問題があり、こちらに対する啓発もおこなう構え。つまり、公共場所とその周辺の禁止は第一段階であって、今後、第二第三段階と廃止に持ってゆきたいのだろうなあと推測されます。

 

 ただ禁止してしまえば、このように噛みたばこを1回分づつ売るという零細な商売をしている人々の生計の糧を取り上げることになってしまうので、それに代わる生計の糧をこれから検討するとも発表されています。

 生産者に対する代替作物の提供まで含めていろいろ多方面からのアプローチが必要になってくる施策ですが、NLD政権の、アウンサンスーチー氏の指導だからといって、依存性のあるものに対して(ヘロインのような法的根拠なしに)どこまで成果があげられるのか、試金石として成り行きをウォッチしてゆきたいと思います。NLD政権の方針がなかなか出てこない中、いきなりこれが飛び出してくるというのは、政権内における保健省の力関係がかなり強いのかなあとも分析。

 

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ところで、私はこれを口に入れたことが無いのですが、どなたか、自分自身愛用していて、街に出たらいつもおっちゃんから買ってるよ!という日本人の方いらっしゃいましたら、コメント欄にいただけたら幸いです。どんな味がするのか、気持ちよくなるのか、そもそもあれを口に入れてお腹をこわさないのか・・・

 

ソースはイラワジ紙

Betel Nut Sales to Be Curbed

写真は管理人撮影:記事とは直接の関係ありません

 

おそるべしシュエダゴンパヤーの実力。奇跡の優勝レスターチームが揃ってわざわざシュエダゴンへ

シュエダゴンパヤーの賓客。プレミアリーグ奇跡の優勝をかざったレスターのユニフォーム。さらにお坊さんの服装にも注目。一体なにが起こってるのかな?

奇跡の優勝をおさめたレスターチームが勢ぞろいしてシュエダゴンパヤーで一生懸命祈っています。あきらかに仏教徒ではなさそうなチームメイトたちも、あさっての方向によそ見しつつも文句言わずお付き合い。

お坊さんたちの衣裳にも注目。このオレンジ色の僧衣はミャンマーではなくタイのものです。タイのお坊さん。なんでタイのお坊さんが祈って、異教徒のチームメートもよそ見しつつも付き合って、シュエダゴンパヤーにいるのか・・・

レスターのオーナー、経営難に陥っていたところをタイ人実業家 ヴィチャイ・スリヴァッダナプラ氏に救済され、その現オーナーがおかかえのタイのお坊さんたちも引き連れ、わざわざ参拝のためにヤンゴンにやってきたものです。

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ヤンゴン空港のショット

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それにしても、チーム揃ってタイのお坊さん引き連れて向かった先が、タイじゃなくてシュエダゴンパヤーってところが驚きです。上座部仏教界におけるシュエダゴンの地位、おそるべし!

ソースはVoice

https://www.facebook.com/thevoiceweekly/photos/ms.c.eJw9y8EJADEMA8GOgiWfEqv~;xgI~_4u~_wCygtxgaNg1pogLMhMYBjVdoD~;OEtjK8XxoC6KF0VCRSL.bps.a.1153951867958404.1073743144.158797964140471/1153951931291731/?type=3&theater

日本人テイストの素敵なロンジー屋さん@ボージョーアウンサンマーケット

ボージョーアウンサンマーケットの素敵なロンジー屋さん。ヤンゴン在住の日本人にはすでに有名店なのですが、行ってきました。評判どおりのお店。

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本職は公認会計士の店主がミャンマー人スタッフとともに切り盛りしているそのお店は、マーケットの表入口から3分もあれば行けますが、少しややこしいので、KGYさんのブログを参照して行ってください。地理案内はこれにまさるものありません。

melt-myself.com

 

市場で好みの布地を買って、ここに持ってこれば写真のスタッフがロンジーに仕立ててくれるというのが基本ですが、定番的な柄なら、仕立て済みの買ってすぐ着られるロンジーも1000円相当ぐらいで買えます。

 

あとお勧めなのが、シュッシュ(髪飾り)やフェアトレードのオーガニック石鹸です。

ここに来て買物したら、すぐ後ろを振り向いてください。なかなか品揃え豊富な絵画店があります。店主はちょっとシャイで、私が買った絵をもって写真撮らせてくださいと言うと、写真のとおり(笑)。横からまわりこんで撮ろうとしても完全防備。

手持ちの絵は5000チャット。一回り大きいサイズで9000チャットです。

 

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百聞は一見にしかず。ボージョーアウンサンマーケットに行ったらぜひ一度!

この看板が目印

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ミャンマー新政権、プレス対応が頭ひとつ抜きんでてきたのはミンアウンフライン将軍

アウンサンスーチー顧問もティンチョー大統領も、施政方針をなかなかマスコミにコミュニケーションしないなか、意外や意外にも、プレスときちんと向き合うのはミャンマー軍トップのミンアウンフライン将軍でした・・・という展開。会見を何時間も延長して会見後茶話会まで開催。民主政権と協調してゆくと表明、そして自身の引退説を否定。

 2016年5月13日にネピトーで実施されたミンアウンフライン将軍の記者会見。これからの方針、民主政権と協調してやってゆくと表明しています。

また同氏は今年60歳の還暦を迎えることから、引退説がささやかれていましたが(注:ミャンマーでは60歳定年が通常で私の知人の教授たちもほぼ例外なく60歳で大学を辞している。したがってこの噂はまったく突飛でも何でもない)、これを明快に否定して続投を表明しました。おそらく2020年頃までやるだろうとも。

irrawady紙スクリーンショット

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出席したイラワジ紙記者によれば、予定時間を何時間も延長し、なんでも答え、会見の後はティーパーティーで談笑、冗談も出ていたと、軍事政権のイメージが吹っ飛んだ状況だったとか。(日本の防衛省記者クラブよりフランク?)こういう形での記者会見自体、まだアウンサンスーチー氏もティンチョー大統領も実施しておらず、メディアコミュニケーションは一歩先行した形。

さらに、将来の憲法改正の可能性まで言及し(当然反対だろうと思っていた)記者たちを驚かせたりしています。

写真:ミンアウンフライン将軍FBから

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昨今の、アウンサンスーチー氏とミンアウンフライン将軍との心地良い関係の背景には利害関係の一致がるとはイラワジ紙の解説。

将軍側からは、アウンサンスーチー氏が米国の経済制裁解除へのキーを握っていること。軍系企業や個人で米国の制裁対象に残っている部分の解除、また、米軍との協力などでアウンサンスーチー氏の協力はぜひともほしいところ。

アウンサンスーチー氏側からは、もともとミャンマー軍は父親アウンサン将軍が創設した「お父ちゃんの軍」という経緯、父親が少数民族との和解をめざして召集したパンロン会議の現代版、少数民族との和平を実現するにあたり軍の協力が必要。。。

ただし、この蜜月関係が問題点をもたらす可能性も秘めている。この2大ポリティカルパワーの蜜月が続けば、少数民族の反発を招いてくるかもしれないとも指摘されています。

アウンサンスーチー氏とミンアウンフライン将軍はうまく利害の一致する面があり、そこでアジア的あいまいさで折り合いをつけながら(アラブの春などとは全く違う展開で)それなりにうまく二人三脚が成立してゆきそうです。やっぱアジア人は賢いなあ。

 ソースはイラワジ紙

Army To Rebrand Itself As New Political Reality Sets In

ミンアウンフライン将軍フェイスブック

Excerpts from the meeting with local... - Senior General Min Aung Hlaing | Facebook

 

もともとミンアウンフライン将軍は、(それまでの軍事政権の先輩方と趣を異にして)海外メディアと積極的に会って来た経緯があります。そしてそれを自らのフェイスブックにバンバンとアップしてしまうのも外野には面白いところ。

我らが朝日新聞の支局長もこの通り!

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前政権時の朝日のインタビューは(朝日新聞紙面じゃなくてミンアウンフライン将軍フェイスブックの方で)Q&A全文が公表されてしまいました。以下全文

Senior General Min Aung Hlaing

 

www.myanmarinfo.jp

 

ミャンマー人のこころをくすぐるお土産の定番、ミハマクロス(道順案内つき)

ミャンマー人にうけるお土産の定番、ミハマクロスミャンマー人は毎日20人以上来店、青い目も、ムスリムも集まる人気店の紹介。

当サイトでも1年以上前に紹介しましたのが、そのPVが目立っています。1年以上経っても、ほぼ毎日、複数回のアクセスが確認される人気記事になっています(byはてなカウンター)。カテゴリー別アクセス数では「ミャンマー人が喜ぶお土産」カテゴリーが他を圧倒しています。これからミャンマービジネスに赴くみなさまが切実に情報を求めて検索しておられるのがひしひしと伝わってきます。

そこで、今回ミハマクラスに買い出しに行くにあたって、御主人に話を聞き、また、道順写真を撮ってくる、ちょっと取材モードも付け加えて紹介です。

 

ご主人。とっても気さくな方です。ミャンマー語が話せるわけでもなく英語も話してないけれど、鮮やかに外国人客をさばいてゆきます。当サイトの案内(神戸新聞取材記事コピー)もレジのところに置いていただけました。感謝)。

(もちろん本人了解をえて撮影)

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お店の外観です。ミャンマー国旗をあしらった看板も大きな縦看板もテントのLongyiの文字も割と最近登場。何もなかった以前とは異なり、少なくとも店の前を通り過ぎてしまうことはもうありません。

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店内です(ご主人の許可を得て常識範囲内で撮影)。所せましと商品が積まれていますが、そのそれぞれがロンジーサイズにパッキングされて値段が明示されているのが人気の秘密でしょう。値段によって、どれぐらいのランキングなのか明白。1000円未満から3000円ぐらいまで、お土産を持ってゆく相手のランキングに応じて選べるのもポイント。

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顧客層は、訪問時は100%外国人。
青い目(オーストラリア)家族連れ、ベールをかぶったマレーシア人。
ミャンマー人は毎日20人ぐらい来店。「20人ぐらい来るからちょっと待ってりゃ会えるよ」とのこと。

ミャンマー人コミュニティはひっきりなしに来店するけれど、決してミャンマー人だけのお店ではなくて多彩な国籍の人々が口コミで集まり、1000円2000円の堅実な買い物をしているのが見たままの光景。つまり、中国系の方々による万単位の”爆買い”はあまり見かけず、リピーター常連さん相手に堅実な商売をされているようです。(センイ卸と看板にありますから、爆買いの対応も可能と思いますが)

 

【道案内】

日暮里駅下車。改札を出て右側へ。

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駅前広場。駅前交番を背にして、羽二重餅屋さんの通りに入って直進します。

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大通りを横断して「にっぽりせんい街」のオブジェ(実はライトが埋め込まれた街灯)が見えたら正解。さらに前進

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この風景が見えたら間もなく道の左側にミャンマー国旗の看板が見えてきます。

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【データ】個人経営ですので開店をTEL確認してから行くと良いと思います。

住所: 〒116-0014 東京都荒川区東日暮里6丁目447
営業時間:
火曜日 10時00分~17時00分
水曜日 10時00分~17時00分
木曜日 10時00分~17時00分
金曜日 10時00分~17時00分
土曜日 10時00分~17時00分
日曜日 定休日
月曜日 10時00分~17時00分

 

【注意】
店内には撮影禁止の紙が貼ってあります。その趣旨は「布地柄には著作権があるから(真似されないよう)」と書いてあります。一方、ご主人に店内撮影の許可求めると、どうぞどうぞ、どこでもと、ものすごく気さくなお返事。ですので、”購入していない棚の商品の接写”は、こちらで常識はたらかせて自粛する必要があるかと思います。

こちらではラベルだけお目にかけます(まあ、それでも見たい人はgoogleで「ミハマクロス」検索してみればいっぱい出てきます。あんなにいっぱい画像アップされてしまったのでさすがに貼り紙したのだろうなあ)

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こちらもご参照ください。

 

www.myanmarinfo.jp

 

 

www.myanmarinfo.jp

 

 

アウンサンスーチー氏が日本に複雑なまなざしを向ける歴史的経緯のコンパクトな解説(イラワジ)

アウンサンスーチー氏が日本に複雑な感情を抱いているらしいというのはヤンゴン邦人社会の巷で耳にするところではありますが、その経緯を総合的かつコンパクトに解説する良記事がイラワジ紙に載っています。かいつまんで紹介

2016年5月6日付イラワジ誌。東京ラブストーリーかバトルロワイヤルか?と洒落た見出しの注目記事。要旨は

  1. 岸田外務大臣とアウンサンスーチー氏のスマイルと握手は国営メディアの一面をデカデカと飾った。しかしこの笑顔と握手の水面下には不和の歴史も隠れている。
  2. 民政移管とともに日本はティラワSEZ開発や日本財団から和平プロセスへの支援がおこなわれているが、かつて軍政時代にアウンサンスーチー氏はこのような日本の援助に反対をとなえていた。軍事政権を利するからという理由で。しかし(もっと親密だった)中国と同様に、東京に対しても(スーチー氏の反対は)抑止にならなかった。
  3. 昨年の総選挙でNLDが地滑り的勝利をおさめて、日本のビジネスマンは困惑した。安倍政権はアウンサンスーチー氏と緊密な関係を築いてこなかったが、総選挙から3週間と経たないうちにNLDの大物を日本に招待した。そして11月27日にはニャンウイン氏が東京で岸田外相と会談してさらなる投資と技術支援を要請した。
  4. 今週岸田外相ミャンマー訪問でアウンサンスーチー氏と1時間以上にわたって会談し(注:日本の報道では当初30分予定だったが45分に延長と書いてある)、援助・ビジネス・少数民族との和平プロセスなどについて話し合った。引き続いてティンチョー大統領と会談したがこちらは15分しか費やさなかった。
  5. 1985-86年にアウンサンスーチー氏は京都大学で学び友人をつくったが、彼らはいずれもビジネス界の人間ではなかった。2013年にアウンサンスーチー氏が再訪したとき、安倍首相と会っている。
  6. 1940年代前半に父親のアウンサン将軍は日本軍の支援を受け、オモダモンジという日本名をもらっている。彼らと同士、30人の志士たちは当時植民支配していた英国と戦うために日本軍から武器や資金の支援を受けていた。しかしその後寝返っている。
  7. 1960年代になって30人の志士のひとりネ・ウィン氏は東京との関係強化を模索した。彼が政権をとった26年間のあいだ、日本から資金と借款を引き出している。当時は日本もビルマが経済的に高いポテンシャルをもつと考えていた。
  8. しかし1980年代後半からの混乱でアウンサンスーチー氏は自宅軟禁となった。1995年に軟禁が解けたとき、日本の毎日新聞は「スーチーからの手紙」という記事を掲載した。その中でアウンサンスーチー氏は日本の対ビルマ支援に対する反対を隠そうとしなかった。
  9. 興味深いことに、日本は、アウンサンスーチー氏の解放を一番最初に知った国だった。そしてただちにODAを再開した。つまりアウンサンスーチーを解放することがODA再開の交換条件だった。だが、それにもかかわらずアウンサンスーチー氏は援助再開に反対した。FarEasternEconomicReviewのインタビューで、たとえ自分の解放に対する報酬だとしても、自分は政治犯のひとりであり、他にもまだ収監されている人々がいる。ただひとりの解放は、援助を再開する条件として十分ではないと。
  10. それまでの援助とは別に、日本政府は黄金の三角地帯での麻薬(ケシ)栽培の対策としてソバ栽培技術を伝えて代替作物とする資金提供もおこなった。
  11. こうした日本の支援にアウンサンスーチー氏はイライラを募らせた。解放後間もない1996年には毎日新聞に寄稿して日本企業、ビジネス界にネガティブな感情を書き綴った。
  12. 1996年にはアウンサンスーチー氏は日本大使館を通じて橋本龍太郎首相に書簡をおくり、ODA大綱にそってその経済力をミャンマー民主化に向けてほしいと書いたが返事はなかった。その当時、軍政に近いビジネスマンや政府関係者から、アウンサンスーチー氏に批判的な論評が発表された。当時の実力者の中に、アウンサンスーチー氏がビジネスや援助の障害になると感じている者がいたのは明らかだった。
  13. しかし今やアウンサンスーチー氏が権力を握った。ミャンマーを訪れた岸田外相は、ミャンマーの雇用創出と、農業・教育・財政・医療・インフラ分野での協力を表明した。アウンサンスーチー氏は外務大臣の役割として「日本国民からの支援と親切に感謝する」と述べた。外相を通じて安倍首相は私信をおくり日本に招待した。
  14. ネピトーで新たな政権に求愛行動をおこなっているのは日本だけではない。総選挙の数か月前、アウンサンスーチー氏は北京にいた。それはおおきな外交的転換点であった。というのも、まだその当時、政権の敵方であったアウンサンスーチー氏に招待状をおくったのは中国側だったからだ。次の政権として賭けたのだった。彼らにとての関心は「スーチー氏は中国のビジネスを守ってくれるのだろうか」だった。
  15. NLDが政権をとってまもなく、王外相アウンサンスーチー氏の招待でミャンマーをおとずれで周囲を驚かせた。そして習氏は王外相を通じて、再度の北京訪問を招待した。
  16. まだ外務省は意向を明らかにしていないが、彼女が中国と日本とどちらを先に訪問するのかに注目が集まっている。

と、全体がうまく網羅されています。
日本のメディアが報じないこともてんこ盛りで一部太文字アンダーラインしています。外相の電撃訪問が実はアウンサンスーチー氏の招待だったこと、軟禁解除は真っ先に日本政府に報告されそれを合図に援助が再開されたことなどなど。

そしてまた、アウンサンスーチー氏のしたたかさも浮かび上がっています。中国と日本とどちらに最初に訪問するのか注目を集めておきながら、実は、最初の外遊はラオスだったとか。。。

今後、この方の顔色をみながら日本も中国も一喜一憂の日々となるのでしょう。

全文はこちらから

Suu Kyi and Japan: Tokyo Love Story or Battle Royale?



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日本メディアが報じない、岸田外務大臣とミンアウンフライン将軍会談

岸田外務大臣ミャンマー訪問、アウンサンスーチー氏との会談にしかスペースを割り当ててくれない日本メディアの編集部ですが、そこで報じられないことの補足。実はティンチョー大統領にも会っていたことはイラワジ紙報道から昨日紹介しましたが、ミンアウンフライン将軍とも会談していた中身をこちらで紹介。

5月3日ネピトーZeyathiri Parlourでおこなわれた、ミャンマー軍トップのミンアウンフライン将軍と岸田外相の会談。その要旨。

  • ミャンマー軍は、これまで民主化に時間がかかったことについて批判を受けてきた。しかしながらこの国に民主主義をもたらすために不断の努力をはらってきた。そして成功裏に正しく歩むために救いの手を差し伸べてきた。
  • ミャンマー独立をめざした時代以来の日本とミャンマーの友情、軍と自衛隊の絆との協力、民主主義の基礎となる平和と安定を確立するための軍の立場、和平プロセスなど説明。
  • 岸田外相からは、ミャンマーの平和的改革を称賛するとともにミンアウンフライン将軍に率いられた軍の努力に敬意を表すること、そして、日本政府は官民あげてミャンマー民主化と発展において相互の絆を涵養することに努めると表明。 さらに、日本の防衛省日本財団を通じた相互防衛協力にも努めると。(as well as strengthening the bilateral defence cooperation through the good offices of Japan Defence Ministry and Nippon Foundation)
  • 主要出席者はミンアウンフライン将軍と岸田外相のほか、Deputy Commander-in-Chief of Defence Services Commander-in-Chief (Army) Vice-Senior General Soe Win、樋口大使、木原外務副大臣、原武官。

ソースはミンアウンフライン将軍のフェイスブック。日本メディアが報じないことを再々発信してくれる、とっても貴重なサイトです。

Enhancement of Myanmar-Japan military... - Senior General Min Aung Hlaing | Facebook

以前には毎日・朝日・共同の記者をVIP待遇で謁見させた将軍ですが、今回は彼らは招かれなかった模様。友好的ムードでよろしいのですが、今回、私がおっ!と思ったのは、この一節。

as well as strengthening the bilateral defence cooperation through the good offices of Japan Defence Ministry and Nippon Foundation

笹川陽平氏と将軍の仲良しぶりは、再々将軍FBに登場する写真でも明らかなところですが、日本財団は相互軍事協力もやっているのか! とまあ、これはミャンマー側がポロリと発信してしまわない限り絶対に出てこない情報でありました。おそるべし笹川氏。。。

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www.facebook.com

 

【追記】
もちろん軍事支援以外のことも色々やってる笹川財団の名誉のため、リンク貼っておきます(笹川陽平氏とアウンサンスーチー氏のツーショットあり)

すべてのミャンマーの人々とともに | 日本財団

【追記2】
日本財団から笹川汎アジア基金の研究員の募集が出ています(J-REC)
〆切は2016.5.31。こちらには「防衛関係者の交流」も明記してあります。誰でも見に来る場所には(ムダな炎上を回避するため?)軍事支援のことは書いてありませんが、限られた層だけ見に来る場所にはちゃんと明記してあるのでした。
面白そうです。ぜひぜひ。

https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=3&id=D116041294&ln_jor=0

魚拓です(上記サイトは公募期間終了すると削除されるので)

http://megalodon.jp/2016-0517-2222-31/https://jrecin.jst.go.jp:443/seek/SeekJorDetail?fn=3&id=D116041294&ln_jor=0

 

 

 

ミャンマー現地紙、アウンサンスーチーvs岸田会談は素直な(表面的?)報道ぶり。大統領会談はベタ扱い

岸田外務大臣ミャンマー訪問。現地紙の報道ぶり。前政権にはとっても厳しかったイラワジ紙は会見内容を”批判”も”持ち上げ”もなく淡々と伝えています。最後に付け加えみたいに”大統領とも会った”と。

2016年5月3日の会談後の記者会見。岸田外相の「われわれはミャンマーの人々と日本のビジネス相互の利益となる環境をつくってゆきたい」はじめ台詞とそのまま淡々と載せ、アウンサンスーチー氏が日本のビルマに対する善意と親切に感謝する(Aung San Suu Kyi said she appreciated Japan’s goodwill and generosity toward Burma.)と。

最後の2行で、まるで”おまけ”のように「 大統領府によれば、岸田氏はティン・チョー大統領とも会って両国間の関係強化について話した(President Htin Kyaw on Tuesday to talk about developing ties between their two countries, according to the President’s Office)」.付け加えているのが、両氏の関係を(ここまで露骨に反映しなくても良いのにというぐらい)あらわしています。

新政権発足以来、右寄り左寄りがはっきりしなくなってるミャンマーメディアですが、もともと真っ赤っ赤だったイラワジ紙、前政権には徹底的に批判的でした。軍色の前政権に協力していた日本に対して、スーチー氏はあまり好意的ではないのではないかと言う人も現地ではよくお目にかかるわけですが(それを言うなら中国韓国はもっとダメでしょうと思うのですが、なぜか中国韓国と逆転できて明るい未来に・・という論にはならない)、それだけにイラワジ紙の報じ方には注目されます。とりあえず今回は色はださずに批判も礼賛もなくといったところでしょうか。

ソースは

Japan Promises Full Backing of Development Efforts in Burma

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ミャンマー僻地の医療を支えるミャンマー軍の移動病院

ミャンマーの山間僻地。映画に出てくるような僻地には医療機関が十分にあろうはずもなく、ではどうするかというところでミャンマー軍の移動病院がその任をになっています。「これから市民のところへ向かうぞ!(Ready to go for our citizens)」と知人軍医フェイスブックから。

いざ市民のもとへ出発!

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村人たちはこんな表情で待っています。

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ところで、今回の巡回診療で初めてメンタルヘルス部門も加わりました。これまでは内科外科プライマリケアだったのに、初めて心のケアも加わったということでTV取材も。インタビュー受けているのは友人の軍医、当サイトでも再々登場しているので常連さんにはお馴染みの顔かも(笑)

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スタッフは大勢、バスいっぱい同行です。30名ぐらいはいそうですね。

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このきわめて立派な移動診療車ですが、鼻先のマークをよーく見るとメイド・イン・チャイナのようです。上のバス車内の写真見ても、このシートは北京の市バスと一緒ですね。こんなものをポンとプレゼントするとは、う~ん、おそるべし中国軍

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ともあれ、こうして僻地の人々の医療を支えてゆくのは、新政権新時代のミャンマー軍の方向性として評価できます。

 

なんかヘンだよポカリスエット@ミャンマー

ミャンマー人のSNSに出回ってるポカリスエットの写真。妙なラベルが貼ってあったり、なんかヘンです。

スポーツ飲料の最老舗、大塚さんのポカリスエットミャンマーでも手に入るようになりましたが、なんとなくヘンな写真がミャンマー人のSNSに出回っています。

ラベルの一部に上から重ね貼り。ミャンマー住所の下からシンガポールの住所が出てきたり・・・

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このまま冷やすとボトルが破損して中身がもれるから、開封してから冷やせとあったり(日本のポカリスエット、そんな事書いてないですよね)。

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つまり、これが意味するのは、インドネシアで生産したポカリスエットシンガポールで販売しようとしたけれど、何らかの事情(売れ残ったか何か)で上からラベル貼ってミャンマーにて転売してる・・・それに気がついたミャンマー人のSNSで炎上ということなのでしょうか。大塚さん、ここ見てたら何とかした方が良いかも・・・

大塚製薬広報から説明いただきました。下記追記参照。

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ブランドイメージが毀損されないことを願っています。

ソース(直接流れてきたソース。拡散されてる模様にて最初の元ソースは別人)

https://www.facebook.com/nwe.pin.5205/photos?pnref=lhc

 

【追記2016.5.2】

さすがにこの様な写真が出回っているのを知りながら放置しておくのもあれなので、少々おせっかいかとも思いましたが、大塚製薬のHPから通報して差し上げました。すると、わずか6時間後と、GW真っ只中とは思えない素早いレスがあり、謝意とともに、情報もいただきました。インドネシア工場にてシンガポール向けもミャンマー向けも製造されていて、それぞれ直接出荷されるとのことです。ミャンマーでの発売開始は2015年2月。また、ミャンマー語バージョンのポカリスエット専用FBもあるとのことで、実際に見てみるとなかなかの出来。ぜひ一度ご覧あれ。。。

https://www.facebook.com/PocariSweatMyanmar/

 

ミャンマーのミネラルウォーター、驚きの実態

ミャンマーで売られているミネラルウォーター、特に20リットルの配達版の1割は基準を満たさぬモグリの業者で下痢や寄生虫のリスクも・・・という驚愕の報告。

ミャンマーではこのところ、中小の飲料水業者がにょきにょきと増えています。その製品の一部では、明らかに味がおかしく異臭がするものも。ミャンマーの食品医薬品局(Food and Drug Adminisitration, 以下FDA)は昨年12月に21ブランドを摘発。さらに昨年初めの調査では750ブランドのうち73ブランド、すなわち10にひとつは質に問題があったり認可すらされていなかったりとお寒い現状。

最近にょきにょき出てきた新興業者は、ふつうの民家で製造していて20リットル入りが日産わずか50~100本とか。ひどいのになると、屋外で製造していて近くに牛がいたとか、ビンの洗浄が不十分だかから(前の人のが残っていて)異臭がする、とか・・・

都市住民のなかには、4ブランドを取り換えようやく満足できる(異臭も異味もしない)品質に当たったと証言する者も。

イラワジ紙が新興中小業者に突撃取材して「うちは日産50本。売ってるのはご町内だけだから、なにも心配することないよ」と謎のコメントする匿名希望業者のコメントとっています。

この種の事象は、中国でも世間を騒がす大問題になったことがあります。報道で大々的に報じられたブランドのなかには、確かに、私自身が北京在勤のあいだ飲み続けていたブランド(ネスレ)も含まれていて、時すでに遅しということもありました。

ミャンマー生活ではボトルウォーター、特に20リットルの大びんには注意すべし。1割は衛生基準を満たしていない。少しでも味がおかしいと思ったら躊躇せず、すぐに他業者に取り換えるべし。最初はそのまま飲まずに加熱して使うべし。

ソースはイラワジ紙

Myanmar Health Ministry Slaps Ban on 73 Drinking Water Brands

Burma Thirsts for Bottled Water, But Quality Leaves Bad Taste

写真は管理人撮影(記事とは直接関係ありません)

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